ビール大好きKUMAOがビールに関するうんちくや情報と、ビールに対するこだわりと、情熱を独断で語ります。

ピルスナービールの登場

ピルスナービールの登場

ホップの名産地として知られる、ボヘミア地方のピルゼン市でも13世紀頃からビールづくりが始まりましたが、ビールの品質はまだまだ粗悪ものでした。

そこで1842年の市民醸造所を設立し、ミュンヘンから醸造技師ヨーゼフ・グロル指導のもと、下面発酵のビールを醸造しました。

本場ミューヘンと同じ褐色のビールを期待していましたが、予想に反して、純白の力強いスッキリとした泡と爽快でキレのいい黄金色の透き通ったもので、当時のビールは褐色や濃褐色だったため驚嘆しまた。

重炭酸塩を多く含む硬水のミュンヘンの水で仕込むと濃色ビールになるのに対し、ピルゼンの水はカルシウムの含有量やアルカリ度の低い軟水だったため淡色ビールが出来たのです。

また、この軟水がラガー酵母と相性がよかった事に加え、この土地の大麦とホップが、非常に高品質であったことも大きな要因でした。

しかし、この頃は水の硬度による色の変化については知れていませんでいたから、ピルゼンの土地が生んだ偶然の産物です。

こうして誕生したピルスナーは、聖マルティン祭で市民披露され、ヨーロッパ中に広まりました。

また、ボヘミア地方は元々ガラス工芸が盛んで、英国でかけられていたガラス税が1845年に撤廃されると、ビールの容器もそれまでの陶器からガラスへ変わり、ボヘミア・ガラスがビールの黄金色を引き立て、濃色で濁ったビールよりも、ピルスナーの黄金色の液体と純白の泡の人気に拍車を掛けました。

これにより、各地で類似品が作られたため、ピルゼン市民醸造所は訴訟をおこします。
これに対し、裁判所はピルスナー(PILSNER)はすでに一般名詞化しているとして却下しましたが、ピルゼン以外では”E”を足してPILSENERとしたり、単にPILSと略したりしたする処置を講じました。

そして本場ミューヘンでも1890年代末にミュンヘンのシュパーテン醸造所とパウラーナー醸造所が相次いで完成し、ジャーマンピルスとして確立しました。

このように、ピルスナーは短期間のうちに世界中に広まり、現在の主流ビールとなっています。

日本の場合はドイルの流を来んだビール文化が紹介されたこともあり、「ジャーマンススタイル・ピルスナー」の影響を強く受けています。

その後は日本で独自に進化し、副原料の使用、ドライビールの誕生、発泡酒や新ジャンルなどと広りがりますが、ベースに有る物はこのピルスナーです。


ジャーマン・ピルスナー

明るい麦わら色からゴールドの範囲の色合いを持ち、ホップを十分に効かせているのが特徴。
ホップの苦味が強く、ノーブル・タイプ(ザーツ種やハラタウ種など)のホップが使われはっきりとしたレベルのフレーバーとアロマを持っている。
ミディアムボディだが、ボヘミア・ピルスナーに比べると発酵度が高くボディは軽いが、いくぶん麦芽の甘味が感じられるものもある。

初期比重(プラート度):1.044-1.050(11-12.5)
最終比重(プラート度):1.006-1.012(1.5-3)
アルコール度数:4-5% ABV
ビタネス・ユニット:30-40 IBU
色度数:3-4 SRM(6-8 EBC)

ボヘミアン・ピルスナー

色合いも、明るい黄金色から濃い目黄金色またあ、琥珀色で泡立ちはきめ細かく、豊かである。
苦味に関しても、IBUの数値は高いが、ノーブル・タイプ(ザーツ種やハラタウ種など)のホップが使われ、麦芽のほのかな甘味とバランスをとることで、より穏やかな感じに仕上がっている。
ダイアセチルやDMSは微量ならあってもかまわない。泡立ちはきめ細かく、豊かであること。

初期比重(プラート度):1.044-1.056(11-14)
最終比重(プラート度):1.014-1.020(3.5-5)
アルコール度数:4-5% ABV
ビタネス・ユニット:35-45 IBU
色度数:3-7 SRM(6-14 EBC)

ボヘミアンとジャーマンの違い

色はボヘミアンピルスのほうが若干濃い。
モルト感はミアンピルスのほうが高い。
苦味レベルの測定はミアンピルスのほうがやや高いが、ジャーマンは発酵度が高くドライなために甘味が少なく、相乗効果として苦味を強く感じられる。

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